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第31回 エリザベス女王杯(2006年)

11/12 京都 芝2200m 晴・良 15頭(ヤマニンメルベイユは出走取り消し)

 

古馬牝馬の中長距離G1。
今年は古馬の層が薄く、G1馬はスイープトウショウとヤマニンシュクルのみ。3歳馬が大挙8頭出走してきたが、中でも無敗の5連勝でオークス、秋華賞を制したカワカミプリンセスが中心。他の3歳馬とは勝負付けが済んだ印象で、カワカミプリンセス対スイープトウショウに、他の馬がどこまで迫れるかが焦点。
  1. カワカミプリンセス(2.7倍):無敗の5連勝で休み明けの秋華賞も制す。闘争心が激しく、気性も強い。
  2. スイープトウショウ(2.9倍):牡馬相手に宝塚記念や京都大賞典を勝つなど、牝馬では実績No.1。
  3. アドマイヤキッス(8.3倍):今年の牝馬3冠すべて1番人気。結局1勝もできなかったが、トライアルでの強さは印象的。
  4. ディアデラノビア(8.8倍):牡馬相手の重賞も含めて4戦連続差のない3着と力はある。
  5. アサヒライジング(12.5倍):秋華賞もゴール直前まであわやの2着。米オークス2着など力はある。
      以下は20倍以上。
カワカミプリンセスややうるさいが、気合乗りが良いぐらいで、馬体の感じもよい。
アドマイヤムーンゆったりと落ち着きあり、踏み込みもよいが、やや迫力に欠ける感じも。
アサヒライジングチャカつくがいつもどおりで、全体の感じは悪くない。
スイープトウショウ天皇賞(秋)に続いておとなしすぎるのが気になる。
フサイチパンドラやや覇気が足りない感じもするが、全体の感じは悪くない。
揃ったスタートから、シェルズレイ、ライラプスが先行。結局シェルズレイが逃げる。アサヒライジング、キストゥヘヴンが先団で、アドマイヤキッスもいつもよりかなり前。中団にディアデラノビア、フサイチパンドラ。その後ろにカワカミプリンセスで、それをマークするようにスイープトウショウがその直後で後ろから4番手ぐらい。
シェルズレイが1コーナーすぎからどんどん飛ばし、ライラプスとは4〜5馬身、さらにその後ろは8馬身ぐらいあき、縦長の展開。
1000m57.4と高速馬場を考えてもハイペース。しかし3番手以降は平均ペースぐらい。

3コーナーぐらいからカワカミプリンセス進出開始。
4コーナー手前で馬群がつまり、直線は内からアドマイヤキッス、ディアデラノビア、外からアサヒライジング、つれてフサイチパンドラが差してきて先頭争い。
カワカミプリンセスは外目から、残り300mぐらいで前のアサヒライジングをかわそうと内に切れ込み、ヤマニンシュクルの前をカット。
そこから馬群の中をカワカミプリンセスが一気に抜け、内から伸びていたディアデラノビアをかわして先頭。外からフサイチパンドラ、さらにその外をスイープトウショウが追うが差はつまらず、そのままゴール。

レースは審議になったが、結局カワカミプリンセスはヤマニンシュクルの進路を妨害したことで12着に降着。代わって2位入線のフサイチパンドラが繰り上がって優勝。

カワカミプリンセスは、無敗でG1 3連勝のはずが、無念の降着。しかし強さは存分に見せた。上がりもスイープトウショウの34.4に次ぐ34.5で、しかも馬群を割る勝負根性もあり、実力No.1を証明した。
フサイチパンドラは切れる脚はないが、じりじり伸びて2位で入線。繰り上がって優勝で、力は出し切った。
スイープトウショウは直線大外に出して、1番の上がりで差してきたが、切れは今ひとつ。最後は前と同じ脚色になってしまった。
ディアデラノビアは一瞬内から先頭の場面もあったが、最後は差されて、終わってみれば5戦連続の3着(4位入線)。今ひとつ突き抜けられない。
アサヒライジングは最後の反応今ひとつで、やや距離が長いか。アドマイヤキッスも同様に距離が長い感じ。
フサイチパンドラは、距離も2000〜2400mぐらいが合いそうで、切れないがばてずにじりじり伸びる。堅実で今後も上位が期待できるが、切れるタイプには弱いか。
スイープトウショウはパドックでもおとなしく、やや覇気に欠けるレースが続いているのが気になる。今年一杯とは思うが。
ディアデラノビアは成績が示すとおり、あとひとふんばりが効かないタイプ。好走はするが勝ちきれない。
アサヒライジングは2000m、アドマイヤキッスはマイルぐらいが合いそうで、それぐらいの距離では見直しが必要。
カワカミプリンセスは実質無敗で、底を見せていないが、かなりの実力の持ち主。また気性的にも強く、今後牡馬に混じっても期待できる。距離も2400〜2500mぐらいまでは問題なさそう。
今年は古馬の層が薄く、3歳馬が比較的上位。また前哨戦で好走した馬たちが順当に上位を占め、近走の成績は大事。重賞2勝以上か、G1連対の実績は必要。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 8 15 フサイチパンドラ 牝3 福永 54 2.11.6 栗・白井 7
2 4 8 スイープトウショウ 牝5 池添 56 クビ 栗・鶴留 2
3 6 11 ディアデラノビア 牝4 岩田 56 クビ 栗・角居 4
4 1 1 アサヒライジング 牝3 柴田善 54 クビ 北・古賀慎 5
5 2 3 アドマイヤキッス 牝3 武豊 54 1 3/4馬身 栗・松田博 3
1位入線のカワカミプリンセス(牝3 本田 タイム:2.11.4)は、12着に降着
払い戻し金
単勝 15
2,620円(7番人気)
複勝 15
510円(7番人気)
8
150円(2番人気)
11
220円(3番人気)
枠連 4-8
400円(1番人気)
馬連 8-15
4,180円(16番人気)
馬単 15-8
16,200円(45番人気)
3連複 8-11-15
7,980円(26番人気)
3連単 15-8-11
92,970円(248番人気)
ワイド 8-15
1,330円(15番人気)
11-15
2,020円(24番人気)
8-11
410円(2番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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