おさびし山ホースパーク おさびし山ホースパーク
トップ レースの記憶(観戦記) G1予想 私的名馬館 馬の本,DVDの紹介 オウンオピニオン(コラム)
リンク更新記録お問い合わせ  
 トップ > レースの記憶2007 > ヴィクトリアマイル
 
 

第2回 ヴィクトリアマイル(2007年)

5/13 東京 芝1600m 晴・良 18頭

 

春の古馬牝馬のNo.1を決めるG1(Jpn1)。昨年新設され2回目。秋のエリザベス女王杯より距離が短いので、いろいろな路線からくる。
G1馬は4頭だが、実質無敗のカワカミプリンセスと、宝塚記念を勝っているスイープトウショウが抜けた人気。
2回目で傾向はつかめないが、1回目は実力馬同士で決まり平穏。今回はどうか。
  1. カワカミプリンセス(2.1倍):実質6戦6勝。マイルは経験ないが、1400mは2勝
  2. スイープトウショウ(4.0倍):一昨年の宝塚記念を勝つなど牝馬では抜けた力を持つ
  3. アドマイヤキッス(9.7倍):昨年の牝馬3冠すべて一番人気。桜花賞2着でマイルは合う
  4. ディアデラノビア(10.1倍):G1では3着3回と勝てないまでも常に上位争い
  5. ジョリーダンス(16.2倍):6歳にして本格化で阪神牝特差して1着
      以下フサイチパンドラ(22.2倍)、キストゥヘヴン(27.3倍)までが30倍以下
カワカミプリンセスややテンションが高いのはいつもどおり。気合乗りよく、馬体の感じもよい。
スイープトウショウいつもどおりおとなしい感じだが、毛づやも踏み込みもよい。
アドマイヤキッスいつもよりややトモの力強さが足りない感じだが、悪くはない。
デアリングハートいつもどおり小脚を使うがいれ込んでいる感じではない。
キストゥヘヴン毛づやよく気合ものっていて、なかなきょく見せる。
ディアデラノビアややテンション高めで、トモの力強さに欠けるのが気になる。
揃ったスタートから、アサヒライジングがすんなりと前へ。ブルーメンブラット、キストゥヘヴン、フサイチパンドラなどが先団。コイウタ,その外にデアリングハート、その直後にディアデラノビア、スイープトウショウなどが好位追走。その後ろの中団にアドマイヤキッスで、そこにいったん下げたカワカミプリンセスが外から並んでくる。スプリングドリュー、ビーナスラインなどが後方。
600mが34.8とやや遅い流れで、アサヒライジングのマイペース。

4コーナーでアサヒライジング2馬身ほどリードをとり、内をあけて馬場まん中に持ち出す。後続も外に持ち出し、全馬中央から外で直線に向く。ここでコイウタ、ディアデラノビアなどは、空いた内に進路をとる。カワカミプリンセスは外に持ち出すも、前が空かずに仕方なく内に入れ、再度外に出すというちぐはぐな進路どり。
マイペースでいったアサヒライジングは持ち前の粘りを見せて先頭を譲らず、内からコイウタ、その後ろからデアリングハート、外からキストゥヘヴン、ブルーメンブラットなどが横一線。
大外からアドマイヤキッスやスイープトウショウ、その後ろからカワカミプリンセスも追うが、伸び脚はいまひとつ。

ゴール前150mぐらいで、内からコイウタが粘るアサヒライジングをかわして先頭に立ち、そのままゴール。外からデアリングハートも伸びてくるが3着まで。大外からジョリーダンスも鋭い脚をみせるが5着まで。
2/3の馬が32〜33秒台で上がっており、明らかなスローペースで後方の馬には流れが向かなかった。

コイウタは3歳のクイーンCを勝ち桜花賞も3着と善戦したが、その後成績がふるわず、前走のダービー卿CTで鋭くのびて2着に入り、ようやく復調してきた。道中好位をキープし、直線は唯一、あいている経済コースの内をついてきたのが勝因。
アサヒライジングは、ここ2走重馬場やハイペースを先行して大敗していたが、今回は先行馬少なく、マイペースで先行できたのが好走の要因。持ち前のしぶとさが戻ってきた。クイーンCでコイウタの2着あり、距離も馬場も合う感じ。
デアリングハートはしぶとく伸びて3着。一昨年のNHKマイルC3着や昨年の府中牝馬S1着など、得意な距離で長い直線も良い感じ。

コイウタは人気薄の気楽さもあり、好位から馬場が悪い内をつき、それがうまくはまった感じ。前走の復調から、体調がよくなってきたこともあるが、実力的には他馬と大差はなく、牝馬路線は今後も混戦が予想される。
アサヒライジングは、マイペースで先行できれば、馬場や周りに関係なくしぶとい。良馬場の中距離で、特にスローが予想されるときは要注意。
ジョリーダンスはただ1頭32秒台の上がりで末脚目だったが5着まで。スローペースのため脚を余した感じで、6歳とはいえまだレース数は少ないので、活躍は期待できそう。
スイープトウショウは中団から大外を伸びたが9着。上がり33.6と1着馬に劣っており、昨年秋からのG1での凡走が続いている。年齢的なものか。
カワカミプリンセスは何度も進路を変えるなどスムーズでなく、鞍上のあせりが出てしまったか。上がりも全馬の中では平凡な33.7で、いつもの伸びが見られず。変わり身期待も、乗り難しさがありそう。

今年はスローな展開になり、また馬場の悪い内をきらって外をまわす馬が多かったので、かなりごちゃつき、人気馬を中心に力を出し切れない馬が多かった感じ。傾向はつかみづらいが、近走好調な馬と、展開にめぐまれそうな馬は注意が必要。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 2 4 コイウタ 牝4 松岡 55 1.32.5 美・奥平 12
2 2 3 アサヒライジング 牝4 柴田善 55 1/2馬身 美・古賀慎 9
3 8 16 デアリングハート 牝5 藤田 55 ハナ 栗・藤原英 8
4 4 8 キストゥヘヴン 牝4 横山典 55 1 1/4馬身 美・戸田 7
5 8 17 ジョリーダンス 牝6 安藤勝 55 アタマ 美・堀 5
払い戻し金
単勝 4
6,030円(12番人気)
複勝 4
1,440円(13番人気)
3
810円(8番人気)
16
790円(7番人気)
枠連 2-2
26,740円(33番人気)
馬連 3-4
30,740円(65番人気)
馬単 4-3
73,240円(140番人気)
3連複 3-4-16
235,020円(372番人気)
3連単 4-3-16
2,283,960円(2473番人気)
ワイド 3-4
8,520円(69番人気)
4-16
10,770円(85番人気)
3-16
5,430円(53番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


Copyright (C) 2006 Ferris Conducts. All Rights Reserved