おさびし山ホースパーク おさびし山ホースパーク
トップ レースの記憶(観戦記) G1予想 私的名馬館 馬の本,DVDの紹介 オウンオピニオン(コラム)
リンク更新記録お問い合わせ  
 トップ > レースの記憶2007 > 日本ダービー
 
 

第74回 日本ダービー(2007年)

5/27 東京 芝2400m 晴・良 18頭

 

3歳牡馬クラシックの第2弾だが、今年は牝馬のウオッカの参戦が話題。
皐月賞で末脚鋭く追い込んだフサイチホウオーが、東京は3戦3勝と得意の舞台で、安定感もあり人気の中心。
例年皐月賞組が強く、また1番人気が9年連続連対、6年連続1着と比較的固い。
  1. フサイチホウオー(1.6倍):重賞3勝で東京も3戦3勝。皐月賞の末脚目立ち東京なら
  2. ヴィクトリー(8.2倍):皐月賞逃げ切りV。スタミナもありそうで展開も向くか。
  3. ウオッカ(10.5倍):桜花賞は負けたが牝馬では断然の存在。今の時期なら牡馬とも差はない?
  4. アドマイヤオーラ(12.7倍):弥生賞馬で、皐月賞は1番人気で末脚も目立った
  5. ヒラボクロイヤル(21.1倍):青葉賞は強い勝ち方。最近は青葉賞組も比較的良績
      以下ゴールデンダリア(23.0倍)、タスカータソルテ(23.7倍)までが30倍以下
フサイチホウオー雄大な馬体で、落ち着きありかつ迫力もある。目立つ存在
ヴィクトリー気合乗りが良いが落ち着きもあり、踏み込みなどもよい
アドマイヤオーラややトモの力強さに欠けるが、全体的になかなかよい感じ
ウオッカ最後尾をまわり、全体の雰囲気はなかなかよいが、牡馬に比べると迫力劣る
ヒラボクロイヤル踏み込みがいまひとつで、迫力も感じさせない
人気薄では、フィニステール、ゴールデンダリア、タスカータソルテがまあまあ。
そろったスタートだが、ヴィクトリーが挟まれて後ろに下がる。フサイチホウオー、ドリームジャーニーも後方。スタンド前の直線でサンツェッペリン先頭に立つが、外から押してアサクサキングスがハナへ。1コーナーはアサクサキングス、サンツェッペリンの順でまわり、ローレルゲレイロ、アドマイヤオーラなどが好位で、フサイチホウオーは外を通って、中団まで進出し、その内の方にウオッカ。ヴィクトリーは後方から徐々に位置を押し上げていき、2コーナーすぎでは早くも4番手へ。少し無理して脚を使ったか。
向こう正面に入ると、フサイチホウオーが掛かり気味に外から上がって行き、アドマイヤオーラを交わして、ヴィクトリーのすぐ後ろへ。安藤勝騎手が必死に抑える。
600mが35.8、1000mが60.5と、ややゆったりとした平均ペース。掛かり気味の人気2頭に比べて、ウオッカは折り合って徐々に順位を下げ、3コーナーではヒラボクロイヤルなどと後方集団につける。

3コーナーまでは淡々とした流れだが、3コーナーすぎから徐々にウオッカなど動き始め、後方集団は一団になってくる。
直線に入ると、アサクサキングスが突き放して先頭で、サンツェッペリンが必死で追う。残り400mで2頭で3馬身ほど抜け出すが、馬場中央をウオッカが差してきて3番手。
その外からフフサイチホウオー、さらに外をアドマイヤオーラが懸命に追うが、脚色はいまひとつ。

残り100mぐらいで、内ラチ沿いに粘るアサクサキングスを、馬場中央からウオッカが交わして先頭。大外のアドマイヤオーラは大きく内外によれながらフサイチホウオーをかわして追い上げる。しかしウオッカがどんどん差を広げて、そのままゴール。2着はアサクサキングスが粘り、ゴール直前でようやく伸びてきたアドマイヤオーラが最内のサンツェッペリンをかわして3着。最後に大外を差してきたドリームジャーニーがぎりぎり5着に浮上。フサイチホウオーはいいところなく、7着に沈む。

ウオッカは道中は内で折り合い、徐々にポジションを下げて、3コーナーすぎから進出。直線は大きく開いた馬場中央を一気に抜け出して、上がり33.0という驚異の脚で差を大きく広げて完勝。牝馬としては64年ぶりのダービー制覇。他馬が掛かり気味に動いても動じず、得意の末脚勝負がはまった。今年の3歳牝馬のレベルの高さを証明。
アサクサキングスはNHKマイルCは包まれて力を出せず完敗したが、今日はマイペースで逃げて、鞍上が長所を引き出す好騎乗。きさらぎ賞を危なげなく逃げ切った力を、遺憾なく発揮したが、脚後は切れに屈した。
アドマイヤオーラは33.7の脚を使って追い上げたが、直線でふらついたこともあり、3着まで。本質的には2400mは長いと思うが、力のあるところは見せた。
フサイチホウオーは向こう正面でやや掛かったせいか、直線追い出してからいつもの伸びがなく、最後は内によれて7着でゴール。レース前にテンションが上がったのも敗因か。中間の調教も今ひとつで、体調が整わなかったか、2走ボケか。

ウオッカは2400mで一流牡馬に完勝で、今後の可能性が大きく広がった。凱旋門賞挑戦のプランもあるが、順調にいけば秋も大きいところを狙えそうで、期待が膨らむ。
アサクサキングスはマイペースで先行できれば、かなり粘ることを証明。これは福永騎手の、馬の持ち味を最大限に生かす好騎乗も大きい。
アドマイヤオーラは力はあるが、脚の使いどころが難しい。今回直線で大きくよれており、本質的にはマイルから2000mぐらいが合うか。ある程度前に行くパターンがよさそう。
フサイチホウオーは力はあるが、今日のところはそれを発揮できず。敗因は不明。

重賞実績は必要。特に1800m以上の3歳重賞で勝っていることが、上位の必要条件。ウオッカは重賞は1600mまでの実績しかなかったが、新馬、500万下と1800mで好走しており、走れる素地はあった。(オークスを勝ったローブデコルテも同様)
今年の場合トライアル組はまったく歯がたたなかったが、ダービー出走のためにトライアルで目一杯に仕上げているかどうかの見極めが難しい。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 2 3 ウオッカ 牝3 四位 55 2.24.5 栗・角居 3
2 8 16 アサクサキングス 牡3 福永 57 3馬身 栗・大久保龍 14
3 7 14 アドマイヤオーラ 牡3 岩田 57 1 3/4馬身 栗・松田博 4
4 6 12 サンツェッペリン 牡3 松岡 57 クビ 美・斎藤誠 9
5 4 8 ドリームジャーニー 牡3 蛯名 57 3/4馬身 栗・池江寿 8
払い戻し金
単勝 3
1,050円(3番人気)
複勝 3
420円(4番人気)
16
2,140円(15番人気)
14
350円(3番人気)
枠連 2-8
1,990円(8番人気)
馬連 3-16
54,470円(80番人気)
馬単 3-16
97,890円(139番人気)
3連複 3-14-16
248,790円(328番人気)
3連単 3-16-14
2,155,760円(2039番人気)
ワイド 3-16
12,900円(86番人気)
3-14
2,000円(15番人気)
14-16
15,140円(93番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


Copyright (C) 2006 Ferris Conducts. All Rights Reserved