第7回 アイビスサマーダッシュ（2007年）

1. ナカヤマパラダイス（3.9倍）：条件戦2連勝のあとCBC賞2着。6戦すべて3着以内と安定。
2. ジョイフルハート（4.1倍）：芝は1戦1勝も、ダートでは7勝。先行力あり、鉄砲実績もあり。
3. アイルラヴァゲイン（5.2倍）：オーシャンS1着以来の休み明けも、短距離では安定勢力。
4. サチノスイーティー（7.0倍）：昨年の1着馬で、近走ダートとはいえ復調傾向。
5. クーヴェルチュール（8.2倍）：2年連続3歳牝馬が勝っており、前走オープン特別を制して上り調子。
   　　スピニングノアール（13.9倍）、モルトグランデ（22.1倍）、シルヴァーゼット（29.4倍）、以下すべて30倍以上

そろってほぼ一線のスタート。外のジョイフルハートが先頭に立ち、ナカヤマパラダイス、アイルラヴァゲインの外2頭が続き、さらに内のフサイチホクトセイ、ギャラントアロー、サチノスイーティーなども譲らず。クーヴェルチュール、テイエムチュラサンの内枠も先団についていく。
ナカヤマパラダイスは、ややスピードについていけない感じで1馬身ほど下がり、これらの先団から2馬身ほど離れてサンアディユなど。
先頭は5頭が横一線に並び、クーヴェルチュールなどもかなり外に寄せてくる。
残り300ｍで内のクーヴェルチュール、サチノスイーティーがクビほど抜け、外のアイルラヴァゲインと3頭が並ぶ。ジョイフルハートは手ごたえが悪くなり後退。一旦下がったナカヤマパラダイスが、アイルラヴァゲインとジョイフルハートの間の狭いところを、ようやく抜けたときには、クーヴェルチュールが先頭に立って、押し切る勢い。
しかしその内からじりじりと伸びてきたサンアディユがクーヴェルチュールを押さえて抜け出し、そのままゴール。最後ようやくナカヤマパラダイスが伸びてきたが、クーヴェルチュールを交わして2着まで。

サンアディユは短距離で5勝しているが、すべてダートで今回が初めての芝のレース。昨年夏から秋に条件戦を3連勝してオープン入りしたが、前2走はいずれも2桁着順で、しかも3ヶ月の休み明けとまったく人気の盲点（13番人気）。フレンチデピュティ×カーリアンと血統的には芝で走れる要素はあったが、成績的には狙いにくい。今回は中団からまん中を伸びて、人気馬を押さえる好走。上がりも32.9と1番（スピニングノアール、ショウナンパントルも同タイム）で、フロックではなさそう。
ナカヤマパラダイスは道中ついていけずにポジションが悪くなり、前がつまって抜け出すのに手間取ったのが痛い。末脚はしっかりしていた。
クーヴェルチュールは内枠ということもあり積極的な競馬をして、軽量を生かして一旦抜け出したが、最後差された。