第27回 ジャパンカップ（2007年）

1. メイショウサムソン（1.8倍）：天皇賞（秋）を圧勝。天皇賞春・秋連覇で充実
2. ウオッカ（6.1倍）：ダービー圧勝でコースは合う。順調さ欠いたのがどうか
3. インティライミ（7.4倍）：京都大賞典を制し、JC一本を目標のローテーション
4. ポップロック（10.5倍）：天皇賞（秋）は距離不足の感じで、距離伸びてよさそう
5. アドマイヤムーン（10.9倍）：天皇賞（秋）は大きな不利。休み明け2戦目で巻き返せるか
   　　以下ドリームパスポート（16.0倍）までが20倍以下

メイショウサムソン：落ち着いて堂々と周回。馬体の見栄えもよい
ウオッカ：気合乗りよくキビキビとし、体調よさそう
ポップロック：落ち着いていて深い踏み込み。よく見せる
アドマイヤムーン：落ち着いていて気合乗り適度。踏み込みなどもよい
アルティストロワイヤル：ややテンション高いのが気になるが、状態はよさそう
インティライミ：トモの踏み込み狭いのはいつもどおり。全体に悪くはない

ほぼ揃ったスタートから、フサイチパンドラ、アドマイヤムーン、コスモバルクなど前に行くが、押してチョウサンがハナに立ち、1コーナーを回る。コスモバルク、ポップロック、フサイチパンドラが先団。やや離れてアドマイヤムーン、デルタブルース、メイショウサムソン、ヴィクトリーなど中団で、その後方にインティライミ、ドリームパスポートなど。最後方にウオッカ。
縦長の展開だが、1000m1.00.1と馬場を考えればスローペース。1コーナーすぎまで掛かる馬はいたが、その後は各馬折り合いはついている。

4コーナー手前で徐々に馬群がつまり、残り500mぐらいで横一線に並んでくる。先行馬粘るところへ、外からメイショウサムソン、さらに外からウオッカがいい脚で追い込んでくる。
しかし内から先に抜けたアドマイヤムーンが先頭に立ち、中央をポップロックも抜けてくる。ポップロック、メイショウサムソン、ウオッカの順で、内のアドマイヤムーンにじりじり迫るが、外の3頭の脚色がいっしょになる。ポップロックが内外離れたアドマイヤムーンに並んだところがゴール。

アドマイヤムーンは最初の直線で掛かり気味に先行するがすぐに折り合い、宝塚記念とは一転してメイショウサムソンの前の好位で進める。直線早めに追い出し、最後は後続に迫られるが、ぎりぎり粘って1着。ペース遅いのも幸いしたが、距離不安を先行して逃げ込むことで克服。
ポップロックもジリ脚を見越して、好位から早めにじりじり伸びる。メイショウサムソンとの末脚比べは制したが、アドマイヤムーンはぎりぎりかわせず。
メイショウサムソンはいつもより後方につけ、外から伸びるが、結局前はかわせず。天皇賞（秋）の見た目ほどの力差はない。並んで根性で抜かせないタイプなので、後方からでは持ち味が行きない。
ウオッカは古馬の牡馬相手に、最後までよく伸びた。外に出すのにやや手間取っており、またローテーションも順調なら、もっときわどかったか。

アドマイヤムーンは2000mがベストとのことで、これで引退。先行したほうが持ち味が生きた
ポップロックはジリ脚のイメージだが、最後はよく伸びた。スタミナあり距離延長でさらによさそう
メイショウサムソンはいつもより後ろの位置取りで、外を回り持ち味をいかせず。先行したほうがよい
ウオッカはよく伸びており、今後も期待できる。ただし小回りはやや不安がある