第40回 高松宮記念（2010年）

1. キンシャサノキセキ（3.7倍）：重賞3連勝中。着差は少ないが安定している
2. アルティマトゥーレ（4.3倍）：昨年1番人気5着のスプリンターズS以後不振も、シルクロードS勝ちで復活
3. エーシンフォワード（4.9倍）：有力な前哨戦の阪急杯を力強く差し切り勝ち
4. サンカルロ（9.3倍）：阪神C2着、阪急杯3着と勝てないまでも差がなく、急浮上
5. プレミアムボックス（10.1倍）：近走短距離戦で安定しており、差し脚が鋭い
   以下ビービーガルダン（11.9倍）、エイシンタイガー（17.7倍）、ファイングレイン（27.8倍）までが30倍以下

キンシャサノキセキ：落ちついていながら気合乗りよく、トモの踏み込みも力強い
アルティマトゥーレ：気合乗りよく、馬体、トモの張りもよい
エーシンフォワード：落ち着きあり、トモの踏み込みもよい
サンカルロ：元気よく、トモも深い踏み込みでよく見せる
ビービーガルダン：元気よくスムーズな歩様でよく見せる

ややバラついたスタートで、プレミアムボックスが後方。ビービーガルダンが外から好スタートも、セブンシークィーンが内から押してハナへ。ヘッドライナー、ビービーガルダンなどが先行集団。その直後にキンシャサノキセキなどが5頭ほどの集団で、中団にやや掛かり気味にアルティマトゥーレ、その後ろにエーシンフォワード、ファイングレインなど。後方集団は、サンカルロ、プレミアムボックスなど。

600mが33.4と平均ペースで、3コーナーすぎから後方の馬が押して上がっていき、4コーナー手前で馬群がつまってくる。

直線は外に持ち出す馬が多く、キンシャサノキセキが早めに外から、先頭のセブンシークィーン、ヘッドライナーを追う。
その外を一旦下げたビービーガルダンが差してきて、さらに外からエーシンフォワードも伸びてくる。

残り100mすぎまでヘッドライナーが粘るが、外からキンシャサノキセキ、内をついたアルティマトゥーレが一気に交わす。そこからさらにキンシャサノキセキが一伸びし、内のアルティマトゥーレはやや後退。代わって外からビービーガルダン、さらに外のエーシンフォワードが伸びてきて並びかけるが、キンシャサノキセキが凌いで1着でゴール。

キンシャサノキセキは先団を見る位置からうまく外目に持ち出し、早めに抜け出す。最後は迫られたが、力強く先頭ゴール。近走の充実振りそのままに、順当勝ち。1〜9着が0.5秒差の混戦で、着差はわずかだったが、力の違いは見せた。
ビービーガルダンは押して先行し、直線は一旦後退するも、外から伸びて最後はきわどい勝負。
エーシンフォワードは通団から外をよく伸びたが、サンカルロ（上がりは1番）とともに、やや脚を余したか。

キンシャサノキセキは南半球生まれもあり、7歳とはいえ今がピークの感じ。今後はどうか
ビービーガルダンは昨年のスプリンターズSに続いてG1で連続2着。やや不運な感じ。力はある
エーシンフォワードはよく伸びたが、位置取りがやや後ろ過ぎた印象