第45回 高松宮記念（2015年）

1. ストレイトガール（5.1倍）：昨年のスプリントG1は3,2着で香港でも3着と安定感あり
2. ダイワマッジョーレ（5.1倍）：前走阪急杯は不良を後方から差し切り1着。例年阪急杯上位組は必ず連対
3. ミッキーアイル（5.2倍）：阪急杯途中から逃げて2着も力つけている。初の1200mはどうか
4. エアロヴェロシティ（6.5倍）：短距離のレベル高い香港で力上位。初の海外遠征と久々の左回りはどうか
5. コパノリチャード（7.7倍）：昨年は圧勝もその後勝ち鞍なし。阪神C2着も阪急杯は先行退6着と不安
   以下ハクサンムーン（16.8倍）、リトルゲルダ（19.8倍）までが20倍以下

ミッキーアイル：落ち着いているが気合乗りよくトモの踏み込みも深い
コパノリチャード：落ち着いていてトモも力強く気配は良い
ストレイトガール：気合乗りよくテンション高いがトモは浅め
ダイワマッジョーレ：気合乗りよくトモも力強い
ハクサンムーン：落ち着いているがトモは浅め
エアロヴェロシティ：落ち着いておりガッシリした馬体で堂々と歩く。やや腹回りは太いか

ほぼそろったスタートだがダイワマッジョーレは1馬身ほど出遅れ。好スタートのエアロヴェロシティが先頭に立つも、すぐにアンバルブライベンがハナへ。ハクサンムーンが離れた外でエアロヴェロシティと並んで2番手。さらにリトルゲルダ、掛かり気味のミッキーアイル、その後ろにコパノリチャード。中団にサドンストーム、サクラゴスペル。その後方にレッドオーヴァル、ストレイトガール。後方にアフォードなどがいて最後方がダイワマッジョーレ。
比較的固まった展開で、600mは33.9とやや重としてはやや遅めの展開。内ぴったりで4コーナーを回る先頭のアンバルブライベン、その外のエアロヴェロシティに対して、2番手のハクサンムーンは大きく外を回り、ミッキーアイル以下多くの馬も皆外に持ち出す。
直線に入ると馬場のよい外を通ったハクサンムーンが先頭に立ち、エアロヴェロシティも外に持ち出してハクサンムーンに合わせにいくが、やや遅れる。

残り300mを切ってハクサンムーンが先頭で、1馬身差でエアロヴェロシティ、ミッキーアイルが懸命に追う。残り200mでハクサンムーンが1馬身半突き放して先頭も、ミッキーアイルとエアロヴェロシティも並んで前を追う。さらに2馬身ほど離れてサドンストーム、コパノリチャード。
残り100mでハクサンムーンの脚色が衰え、エアロヴェロシティ、ミッキーアイルが並んでじりじり迫るが、最後はエアロヴェロシティがやや前に出て、ゴール直前で内のハクサンムーンを交わし、そのまま先頭でゴール。
2番手はハクサンムーンが懸命に粘るところミッキーアイルがじわじわ伸びてきて、並びかけたところがゴール。ハクサンムーンがハナ差粘って2着を確保し、ミッキーアイルは3着。
サドンストーム、コパノリチャードが離れた4,5着で、出遅れたダイワマッジョーレは直線で最後方から1番の上りで懸命に追いこむも6着。ストレイトガールは後方のまま伸びずに13着大敗。

エアロヴェロシティは世界的に短距離馬のレベルが高い香港でも上位の成績を残しているが、海外遠征が初めてのことや日本の馬場との相性などの懸念もあり4番人気。しかし勝負根性や末脚などはすばらしく先行抜け出しで優勝。今後も要注目。
ハクサンムーンはやや安定感に欠ける成績と同じ逃げ先行脚質に有力馬が多いこともあり6番人気だったが、外の馬場の良いところを通って直線は粘って2着。ペースに恵まれた面はあるが、力があるところは示した。
ミッキーアイルは初めての1200m戦にもかかわらず好勝負に持ち込み上りも1位タイ。今後も短距離で期待できる。

エアロヴェロシティは勝負根性あり馬場適性も問題なし。次に来ることがあれば注意が必要
ハクサンムーンはペース次第の部分もあるが、1200mで平均ペースまでならG1でも十分に上位の可能性あり
ミッキーアイルはやや脚を余したが力があり、スプリントでも要注目。