ややばらついたスタートからヤマカツライデンが前へ。ガンコが続くが、外から押してトミケンスラーヴァがヤマカツライデンに並びかける。シュヴァルグラン、ガンコ、カレンミロティックなどが先団で、中団にミッキーロケット、クリンチャー、さらにチェスナットコート、トーセンバジル。後方にサトノクロニクル、アルバート、レインボーラインなどが続き、最後方がスマートレイアー。かなりの縦長で最初の直線へ。
1000mは1.00.1と昨年よりは遅いが、近年では速めのペース。ほぼ一列で、掛かる馬もなく淡々と進む。1コーナーを回るとヤマカツライデンが少しずつ離していくが、2番手のトミケンスラーヴァ以下はペースが落ち、抑え気味の馬たちも何頭かでてくる。そんな中、向こう正面でサトノクロニクルが後方から外を通って前へ進出。つれてトーセンバジル、アルバートなども差を詰めていき、後方の馬たちが一気に前へ。さらにレインボーラインなども続く。
向こう正面はヤマカツライデンが大きく話して逃げていたが、3コーナーすぎから一気に後続が迫り、4コーナーでは一団。そのまま大きく広がって4コーナーを回り直線へ。
直線に入ると、内で粘るカレンミロティックを交わしてシュヴァルグランが早くも先頭。内を突いたミッキーロケット、馬場中央を伸びてくるクリンチャーなどが差を詰めてきて、さらにレインボーラインがシュヴァルグランの通ったところを追い込んでくる。
残り200mを切ってシュヴァルグランが1馬身抜けて先頭。外のクリンチャー、内ラチ沿いのミッキーロケットが懸命に迫る中、レインボーラインの脚色が良く、シュヴァルグランの内を狙って伸びてくる。さらに外ではトーセンバジルの脚色が衰え、チェスナットコートが伸びる。
残り100mを切って先頭のシュヴァルグランに内からレインボーラインが並びかけ、1/2馬身差でミッキーロケット、クリンチャーも続く。最後はレインボーラインとシュヴァルグランの叩き合いになり、ゴール直前でクビ差抜け出したレインボーラインが1着。2着はシュヴァルグランで、外のクリンチャーが3着で内のミッキーロケットが4着。最後に差してきたチェスナットコートが5着。
ゴールの瞬間レインボーラインの馬体が沈み込んだように見え、ゴール後歩様が乱れたため騎手が下馬。その後、右前肢跛行と診断。
レインボーラインは中団後方で折り合い、4コーナーは11番手と後方から内を突き、1番の上り35.2で差し切り1着。長く脚を使いスタミナもあることを示した。勝ちきれない競馬が続いていたが、阪神大賞典からの連勝で吹っ切れた印象。
シュヴァルグランは先行して早めに先頭に立ち押切を狙ったが、勝ち馬の切れに屈した。しかし力はあることを示した。
クリンチャーは中団から徐々にポジションを上げて長く脚を使ったがシュヴァルグランも交わせず。現状では切れる脚がなく、勝ちきれない。
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